【大会レポート】Jリーグ第3戦・上越市長杯パラグライダースカイグランプリ2024

上越市長杯パラグライダースカイグランプリ2024
開催日:5月25-26日 開催エリア:新潟県 尾神岳スカイスポーツエリア

Report & Photo(特記以外): JHFパラグライディング競技委員会

2024-05-25 Day1
Race to Goal 28.6km

晴天に恵まれた尾神J初日は、朝から美しい積雲が量産される、サーマルトップ1300m予報の好条件。手堅くもオプションの多い28kmのショートタスクか組まれた。

強めの風が吹き込むテイクオフを飛び立ち、豊富なリフトと戯れ、高みに導く積雲をかすめて79人の強者達が一斉にスタート。

岩﨑が尾神の北奥に向け先行、稲見以下、最近好調のスポーツ小林敦などがこれに続く。
稲見が引っ張る形で沖のポイントに戻り、次の城山アタックでは抜群の感覚でリフトを繋ぐ岩﨑が沖を、小林晃、多賀、中村は山を選択、その間を荒井、山下が追う。

北西風の中、岩﨑はさほど高度ロスせず城山を取り、そのまま尾神奥へリターン。一方、山側から追う集団はいい上げに恵まれず遅れを取る。
この様子を見てアゲインストレグを堪え沖から城山をとった山下と荒井は、フォローレグですぐ山に寄り強い上げをいち早く掴み、頭ひとつ抜けることに成功。

山寄りの沖を高く飛ぶ安定の山下、やや低めながらショートカットに挑み沖を進む荒井が抜きつ抜かれつ米山3kmを取る。
抜け出た城山かぶりの難しいポイントを見切ってダムまで戻り、低くからの上げ直しに成功した山下に勝利の女神が微笑みかけたが、ファイナルグライド直後の大潰れによりスピードダウン、尾神岳のリッジを爆走した荒井がトップゴールを決めた。

このまま好条件は続き、大量47人がゴール。スポーツではオープンと互角の飛びをした小林敦、氏田、下野の順に好成績を収めた。

Photo: 中村浩希

2024-05-26 Day2
Cancel

朝から快晴の中、午後には崩れる予報でテイクオフに上がるが、初日とうって変わっての強めのフォロー風。
尾神岳の前側はローター域となると思われ、ランディングの先のシリンダーをスタートした後、米山とダムの間を行き来する21kmのゴールレースタスクが組まれた。

なんとかステイできそうなタイミングで、11時40分にテイクオフがオープンされるも、12時40分のスタートまで待てずにランディングに吸い込まれていく。

結局、それなりにタスクがこなせそうな雰囲気になったのはテイクオフクローズ間際で、それも長続きせずにミニマム距離を越える選手は現れなかった。
Day2はデイクオリティ0のキャンセルとなり、Day1の結果で順位が確定した。

次のJリーグ大会は、6月8-9日の鳴蔵カップ。ビッグタスクに期待したい。

大会結果

総合

順位 氏名 使用機体 得点
1位 荒井 大悟 Ozone Zeno2 ML 994
2位 山下 敦子 Ozone Enzo3 S 987
3位 小林 大晃 Ozone Enzo3 S 950
4位 岩﨑 拓夫 Ozone Enzo3 S 936
5位 多賀 純一 Ozone Enzo3 S 911
6位 平木 啓子 Ozone Enzo3 S 852

女子

1位 山下 敦子 Ozone Enzo3 S 987
2位 平木 啓子 Ozone Enzo3 S 852
3位 中目 みどり Ozone Zeno2 MS 834

スポーツクラス

1位 小林 敦之 Ozone Photon L 769
2位 氏田 敏彦 Ozone Photon L 758
3位 下野 悠敬 Phi Scala2 19 745
4位 杉山 卓也 Ozone Photon MS 620
5位 長島 信一 BGD Lynx2 ML 608
6位 芦田 敏和 Niviuk ArtikR 23 547

参考リンク:上越市長杯パラグライダースカイグランプリ2024(JHFパラグライディング競技委員会)(大会結果もこちらに)

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