岡田直久氏、ドロミテスーパーフライ3度目の出場へ!

JMB富士見パノラマパラグライダースクールのインストラクターで、JPAスーパーバイザー、APPIインストラクターとしてパラグライダーの普及・教育に尽力する岡田直久さんが、この夏ドロミテスーパーフライに再挑戦する。

ドロミテスーパーフライは、イタリアのドロミテ山塊を舞台に1週間にわたって開催されるハイク&フライレース。Red Bullエックスアルプスからインスピレーションを得て2017年に始まり、これまで2018年、2020年、2022年と開催され、今年で5回目を数える。

ドロミテスーパーフライではエックスアルプスと同じく、選手はパラグライダー装備一式を持っての徒歩とフライトのみで移動し、ターンポイントを通過しながら決められたルートでドロミテアルプスを横断する。今年のルートはまだ発表されていないが(ルートは7月15日までに発表される予定)、前回のルートは約400kmで、今年も同様の規模となるだろう。

エックスアルプスよりもコンパクトなサイズで、主催者によるとエックスアルプスよりも参加するハードルは高くないとのことだが、回を重ねるごとに参加選手のレベルは上がってきている。今年は15か国から46名の選手が出場。発表された選手リストを見ると、マキシム・ピノ、アーロン・デュロガティ、パトリック・ヴァン・カーネルをはじめとするスターアスリートたちが名を連ねており、世界最高峰レベルのレース展開となるのは想像に難くない。

岡田さんは2018年に初出場し18位(ゴールまで39.2km)。2022年は28位(ゴールまで132.9km)という結果だったが、ゴールまで到達できないことが明白となり途中棄権する選手が続出する中、レース終了の最後の瞬間まで進み続ける姿が多くの観客の心を掴んだ。

2022年のレース中のひとコマ。

今回の出場にあたり、岡田さんは以下のようにその意気込みを語ってくれた。

「今回で3回目となる出場となります。ヨーロッパではハイク&フライは大変人気で、この大会にも出場枠に対して10倍の応募があったそうです。そんな大会に過去2回良い結果を出せていない私を選んでいただき、ありがたい限りです。

パラグライダーを始めて、すでに35年が経ちます。人生の半分以上をパラグライダーと過ごし、パラグライダーを通じて多くの方と出会い、多くの経験をすることができました。パラグライダーと出会うことがなければ、こんな豊かな人生にはならなかったと思います。今はこのパラグライダーに、そしてパラグライダーに関わる・楽しむ多くの方たちに恩返しができればと思っています。

私はインストラクターですので、パラグライダーを正しく伝えていくことがもっとも大切なことです。ただ、この大会ではサポーターのダビデとゴールを目指すことに集中し、そのことから何か還元することができればと思っています。」

レーススタートは8月25日、ドロミテの玄関口であるレビコテルメから。岡田さんの挑戦に、大きなエールを送ろうではないか!

レースの模様は例年ライブトラックで観戦可能。ライブトラックのページは現時点ではまだ準備中のため、発表され次第、また弊サイトでもお知らせします。

55歳の岡田さんは、前回は参加選手の中で最年長。今年はブラジルのジョアン選手(58歳)に次いで上から2番目。

関連サイト:DOLOMIT’ SUPER FLY

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