COOスプリングカップ2024
開催日:4月13~14日 開催エリア:エアパークCOO
Report & Photo: JPA競技事業部(競技委員長 辻強) Title Photo: 中村浩希
今年の春は天気が目まぐるしく変わり、桜の開花が遅れました。クロカン条件の到来もやや遅れましたが、4月になるとようやく安定して移動性高気圧が日本列島に掛かるようになり、100㎞超えXCフライトができました。そしていよいよJPA競技会が開幕! 最高の天気、コンデションになりました。
2024-04-13 Day1
Challenge: 14.4km, National: 57km
朝から晴れ、良いコンデションが期待できそうです。キッチンのスタッフが朝早くから準備した朝食をいただき、山頂に移動して開会式。東風が強いですが競技が始まる頃には弱くなりました。
チャレンジリーグのタスクは、エリア内を三角に回って北のモーターランゴール。午後から海風が強くなる予報を考慮して、14.4Kmのショートタスクです。
10時15分にチャレンジリーグからスタート。東風強めながら、テイクオフスタッフと選手との協力により、あっと言う間にテイクオフ出来ました。雲底は1200mから1500mまで上昇し、10時45分エアスタート。大ベテランの岩野選手がサクッと飛んで36分でゴール。後の選手も続いて12人中8名がゴール達成。初参加でゴールした選手も。
ナショナルリーグは、壬生インター経由でスカイパーク宇都宮ゴールの57㎞タスク。ウィンドオープン10時45分、アーリーバード10時半、12時エアスタートです。エアスタートまで時間があり、風も良いので混みあうこともなく順調に選手全員テイクオフできました。
12時エアスタート。COOから壬生インターまでほぼフラットなのでいくつかの集団が形成され、距離を伸ばしていきます。中田、吉原、山本選手が先行して壬生インターを通過しますが、徐々に高度が下がっていきます。
そこに後続からしっかりと高度を上げた大澤、中村選手が先にゴールに到達! 吉原、山本選手は残念ながらランディング。中田選手はESS通過後に高度100mを切ってから粘りで200m上げてのゴールで、先にゴールしていた2名を押さえてのトップゴール! 凄い粘りを見せていただきました。
その後、昨年から急成長の里見選手がゴール。おめでとうございます!
2024-04-14 Day2
Challenge: 22.8km, National: 86km
朝少し霧がありましたが、しっかり高気圧に覆われて晴れ、南風の吹く予報なのでいつものクロカンタスクが期待できます。朝食を頂き、山頂へ。弱い西風、東テイクオフで待ちますが、思いのほか積雲が発生して早いスタートができそうです。
チャレンジリーグは、エリア内を三角で回って、北の平沢ランディング、タスク距離22.8Km。
ナショナルリーグは、北上して烏山から、北西のスナイプ那須のランディングゴール、タスク距離86Km。
テイクオフの風は安定しないものの、徐々にサーマルブローが上がって風を選べばテイクオフできるようになり、サーマルのコンデションも良くなりました。
10時チャレンジリーグからウィングオープン。飛んでしまえばぐんぐんと上昇します。雲底1500m、この春一番のコンデションになりました。
10時半エアスタート。朝山選手がトップを走り、45分でトップゴールしました。岩野選手は手堅く2位でゴールし、今日も8名がゴールしました。おめでとうございます。
続いてナショナルリーグ。11時過ぎにはほぼ全員がテイクオフでき、11時半にエアスタート。上空も南風が吹いているので順調に北上。サーマルも1500m前後で烏山までほとんどのパイロットは飛んできましたが、レース中盤以降も南風によりサーマルは北に流され、北西方向のスナイプ那須ゴールへは徐々にヘッドウインドになる苦しい展開に。
その中で先行していた伊澤、只野選手はゴールまで到達。その後、他の選手が次々とランディングする中、三浦選手が粘りを見せてホームエリアのスナイプ那須に見事ゴール。おめでとうございます!
選手はかなり散らばってランディングしていましたが、多くのスタッフの働きでスムーズに回収でき、18時過ぎには全員本部に帰着。帰ってきた選手には、手作りのハンバーガーと卵サンドと暖かいクラムチャウダーが振る舞われました。
今回の大会は天候にも恵まれ、チャレンジリーグは大量ゴール。ナショナルリーグは少しタスクが難しかったかもしれませんが、じっくりと長く飛べたので、選手それぞれがいつもより何かを学んだフライトができたと思います。
今回の大会も、選手の皆様、COOのパイロット、スクール生、スタッフのおかげで大きな事故もなく、安全に終了できました。
次回の朝霧でも頑張ってください! COOでは秋も開催予定です。ご参加お待ちしております。
大会結果
チャレンジリーグ総合
順位 | 氏名 | 使用機体 | 得点 |
1位 | 岩野おさむ | ADVANCE SIGMA11 | 1797.1 |
2位 | 朝山典代 | NIVIUK IKUMA2P | 1731.6 |
3位 | 朝山真次 | NOVA MENTOR6 | 1675.8 |
4位 | 阿部耕治 | NOVA MENTOR7 | 1512.5 |
5位 | 箕浦仁 | NOVA MENTOR7 | 1324 |
6位 | 佐野邦夫 | GIN BONANZA2 | 1316.3 |
チャレンジリーグ チーム戦
1位 | チームバーズ(朝山真次 朝山典代) | 40 |
2位 | プチCOO(穐山友一 箕浦仁 久野朗) | 34 |
ナショナルリーグ総合
1位 | 大澤行英 | NIVIUK ICEPEAK X-ONE | 1760.5 |
2位 | 伊澤光 | NIVIUK ICEPEAK X-ONE | 1739.3 |
3位 | 三浦亜津子 | NIVIUK KLIMBER3P | 1662.4 |
4位 | 中村浩希 | OZONE ENZO3 | 1614.1 |
5位 | 里見憲一 | NIVIUK ICEPEAK X-ONE | 1566.3 |
6位 | 中田靖之 | NIVIUK PEAK6 | 1452.4 |
ナショナルリーグ女子
1位 | 三浦亜津子 | NIVIUK KLIMBER3P | 1662.4 |
2位 | 吉原紀子 | OZONE ZENO2 | 1418.7 |
3位 | 大澤彩花 | NIVIUK KLIMBER2P | 1255.2 |
ナショナルリーグ スポーツクラス
1位 | 疋田祥丈 | NIVIUK ARTIK6 | 1268.3 |
2位 | 天野年雄 | OZONE PHOTON | 1121.3 |
3位 | 庄司圭介 | NIVIUK IKUMA2 | 1074.7 |
ナショナルリーグ スポーツクラス女子
1位 | 千葉恵 | NIVIUK ARTIK6 | 859.9 |
2位 | 横堀紀子 | GIN EXPLORER2 | 813.9 |
3位 | 山岸里子 | GIN BONANZA2 | 176.7 |
ナショナルリーグ チーム戦
1位 | Coops(伊澤光 正木晋 岩崎聖子 三浦亜津子 横堀紀子) | 40 |
2位 | ゼロ災(中村浩希 疋田祥丈 天野年雄) | 29 |
2位 | 瀬戸内少年飛行団(吉田和博 山本雅史) | 29 |