2024シーズン第4戦となるPWCフランスが8月24-31日の日程で、オゾン、BGDの本拠地でもあるフランス南部に位置するグルドン(Gourdon)で開催された。
ヨーロッパを中心とした強豪国からトップパイロット103名が集結した今大会は非常にハイレベルなレースが展開され、最短で64km、最長で133.82kmの6タスクが成立。低い雲底の条件での生き残りレースから、活発なサーマル条件でのハイスピードレース、強風&ラフなコンディションでのレースと、毎日のように目まぐるしく変わるコンディションに、パイロットの対応力も試されるかのようだった。
日本からは平木啓子と岩﨑拓夫の2選手が出場。大会を終えて、平木選手は次のようにコメントを寄せてくれた。
「初見は建物と岩だらけで降りるところがなく、恐い恐いと思って飛んでいましたが、タスクを重ねる度に飛び方が分かってきて、恐さは薄れ、飛べば飛ぶほどこのエリアのポテンシャルの高さを感じました。今回はちょっと残念な結果に終わりましたが、また是非リベンジに来たいです!」
女子2位で表彰台に上がった平木選手だが、タスク4までは女子トップを独走し優勝に手が届きかけていただけに、くやしさもひとしおなのだろう。
総合では地の利を活かしたフランスのオゾンパイロットが表彰台を独占した。
PWC第5戦は間を置かず、9月7-14日の日程でアメリカ・ユタ州のモンローで開催される。雲底は5500m近くまで達することもあり、酸素ボンベの携行が強く推奨されているこの大会に、日本からは小林大晃、岩﨑拓夫、四方純の3名が出場する予定だ。
大会結果
総合(上位10名+日本人選手)
順位 | 氏名 | 国 | 使用機材 | 得点 |
1位 | Julien Wirtz | フランス | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 3883.6 |
2位 | Baptiste Lambert | フランス | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 3881 |
3位 | Luc Armant | フランス | オゾン・エンツォ3、エクソシート | 3871.1 |
4位 | Juan Ospina | イギリス | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 3841.2 |
5位 | Honorin Hamard | フランス | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 3840.8 |
6位 | Daniel Tyrkas | ドイツ | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 3834 |
7位 | Darko Stankovski | マケドニア | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 3826 |
8位 | Roger Aeschbacher | スイス | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 3808.7 |
9位 | Marc Wensauer | ドイツ | オゾン・エンツォ3、ジン・GR3 | 3792.7 |
10位 | Joachim Oberhauser | イタリア | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 3779.9 |
48位 | 平木啓子 | 日本 | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 3082 |
74位 | 岩﨑拓夫 | 日本 | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 2372.3 |
女子
1位 | Elisabeth Egger | オーストリア | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 3344.7 |
2位 | 平木啓子 | 日本 | オゾン・エンツォ3、サブマリン | 3082 |
3位 | XiaoYa Xie | 中国 | オゾン・ゼノ2、サブマリン | 2357.7 |
チーム戦
1位 | オゾン | 105 |
2位 | クロスカントリーマガジン | 100 |
2位 | エアGプロダクツ | 88 |
関連リンク:Paragliding World Cup France, Gourdon, 2024(大会結果もこちらに)