Photo: FAI, Honorin Hamard
スペインのペガラハルにて5月21日~6月1日の日程で開催された、第17回FAIヨーロッパ選手権が終了した。
期間中は一貫して好条件に恵まれ、10タスクが成立。各タスクの合計距離はなんと1005kmという、非常にタフな長期戦となった。
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総合優勝は、フランスのマキシム・ピノ。昨年の世界選手権に続き、FAIカテゴリー1大会2連覇を果たした。
2014年にパラグライダー競技を始めた時から、PWCスーパーファイナル、世界選手権(個人・国別)、ヨーロッパ選手権(個人・国別)のすべてのタイトルを獲得するのが大きな目標だったというマキシム。今回の優勝で10年越しの夢をコンプリートした。
女子優勝は同じくフランスのコンスタンス・メッテタルで、10タスクのうち9タスクで女子トップという圧倒的な強さを見せつけた。
国別でも激しい戦いが繰り広げられた。波乱が起きたのは7タスク目。それまでトップを維持していたフランスが、チーム戦略が上手くいかずに全員が揃って順位を落とし、国別首位から脱落。結果、イギリスが国別トップの座を勝ち取った。
個人総合(135人中、上位10名)
順位 | 氏名 | 国 | 使用機材 | 得点 |
1位 | マキシム・ピノ | フランス | オゾン・エンツォ3 | 6956.5 |
2位 | フアン・セバスティアン・オスピナ | イギリス | オゾン・エンツォ3 | 6935.1 |
3位 | ティレン・セグラー | スロベニア | オゾン・エンツォ3 | 6934.1 |
4位 | ヴラディミール・バカニン | セルビア | オゾン・エンツォ3 | 6930.3 |
5位 | オノラン・アマール | フランス | オゾン・エンツォ3 | 6930 |
6位 | マルセロ・サンチェス・ヴィルチェス | スペイン | ニビューク・アイスピークX-One | 6927.3 |
7位 | ミハエル・ゲルラッハ | ポーランド | オゾン・エンツォ3 | 6914.2 |
8位 | フェルディナンド・ヴォゲル | ドイツ | オゾン・エンツォ3 | 6909.7 |
9位 | フィリップ・ハグ | ドイツ | オゾン・エンツォ3 | 6909.1 |
10位 | ダルコ・スタンコフスキ | 北マケドニア | オゾン・エンツォ3 | 6905 |
女子(12人中、上位5名)
1位 | コンスタンス・メッテタル | フランス | ニビューク・アイスピークX-One | 6646.5 |
2位 | エリ・エッガー | オーストリア | オゾン・エンツォ3 | 6079.9 |
3位 | アンカ・タバラ | ルーマニア | ニビューク・アイスピークX-One | 5589 |
4位 | シルビア・ブッツィ・フェラリス | イタリア | オゾン・エンツォ3 | 5105.4 |
5位 | ジョアンナ・ココット | ポーランド | オゾン・ゼノ2 | 5035.6 |
国別(31か国中、上位3チーム)
1位 | イギリス(フアン・セバスティアン・オスピナ、ディラン・マンスリー、マーティン・ロング、マグダレナ・ジャナウェイ) |
2位 | フランス(マキシム・ピノ、ピエール・レミ、コンスタンス・メッテタル・オノラン・アマール) |
3位 | スロベニア(ユーリ・ヴィディッチ、ティレン・セグラー、ヨージェ・モレク、ヴェロニカ・スタンフル) |